- Q.歯並びが悪いと咬み合わせも悪くなりますか?
- A.一般的な成人の場合、通常28本の歯がバランス良く並んで噛んでいます。咬み合わせが悪いと、全体のバランスが崩れてしまうため、他の歯への負荷が大きくなってしまいます。具体的には、虫歯になったり歯周病になりやすいということです。日本医師会が運営する「歯とお口のことなら何でもわかるテーマパーク8020」にも、歯周病にかかりやすくなる4つの因子として悪い歯咬み合わせが関わっている(※1)と記されています。
※1)歯周病にかかりやすくなる3つまたは4つの因子が知られています。咬合因子 歯に強い負担がかかる状態などが含まれます。
- Q.マウスピースは保険が利きますか?
- A.通常の歯ぎしり用のマウスピースであれば保険適応です。オーダーメイドで、患者様一人一人に合ったマウスピースをお渡しします。また、睡眠時無呼吸症候群の方に対しても保険適応でマウスピースを作製することができます(医科での診断書が必要です)。
- Q.マウスピースが気持ち悪くて着けられません。どうしたらいいですか?
- A.お口の中は、髪の毛一本でも気になるほどすごく敏感です。少し調整するだけで楽になることも多いですので、調整にお越し下さい。
- Q.咬み合わせが悪いとどうなりますか?
- A.1本でも歯がなくなったり、咬み合わせが悪くて強く噛んでいる歯、噛んでない歯があると、他の歯への負担が増します。例えば、右下の奥歯がなくなってしまい、治療をせずに放置してしまえば、次は左下の奥歯か左上の奥歯がダメになる可能性が出てきます。傾向としては概ね下図のようなコースを辿ること多いということが研究にて分かってきています。
※図1)参考:Cummerの分類から抜粋した欠損歯列のコース
- Q.咬み合わせと顎のエラは関係がありますか?
- A.噛む力が強いと、咬筋と呼ばれる顔の横の筋肉が強くなると言われています。咬筋が大きくなることにより、エラは発達して見えるため、関係していると言えるでしょう。また、咬筋が発達しエラが大きくなれば、余計に噛む力が強くなることもわかっています。
※2)個性正常咬合者における咬合力と顎顔面形態との関係を,矢状面と前頭面において分析を行ったところ咬合力と関与していることがわかった。