予防歯科・定期検診

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歯の定期検診

歯の定期検診とは

小さいころは、年に一回程度、学校での歯科検診があったのを憶えておられますか?社会人になっても福利厚生の行き届いた企業や職場であれば歯科検診があるかもしれません。しかし、大半の方は定期検診に通われていないということが分かっています。
歯の病気はほぼすべての国民が1度は患うと言われています。それどころか、むし歯や歯周病にかかりやすい体質の方は何度も歯科にかかっていると思います。かかっては治しの繰り返し。歯の定期検診はそんな悪循環を断ち切るための手段です。
「悪くなる前に見つける」ことと、「悪くならないように予防する」ことが定期健診の最大の目的です。定期検診に行くか行かないかで、将来の残存歯率は大きく変わってきます。一生自分の歯で美味しく食事を食べるため、そして歯の病気から身体への影響を防ぐためにも歯の定期検診はお口の、そして全身の健康管理です。40歳以上の方の場合、舌ガンのリスクもありますが、歯の定期検診で初期のうちに見つかることも少なくありません。3ヶ月に一度程度、世間話がてらにお越し頂ければ結構です。アップル歯科では患者様お一人毎にデータを管理することでプロの技術と誇りを持ってあなたのお口の健康管理を全力でサポートします。

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歯の定期検診の内容

お口状態のチェック

  • これまでに治療した歯のチェックとお掃除
  • 歯ぐきの状態のチェックとお掃除
  • セルフケア(ブラッシング)のチェック
  • 新しいむし歯の有無のチェック
  • その他ご自身で気になられたこと、歯科医師が気づいたことのチェック

歯の定期検診はお口の健康管理です。40歳以上の方の場合、舌ガンのリスクもありますが、歯の定期検診で初期のうちに見つかることも少なくありません。3ヶ月に一度程度、世間話がてらにお越し頂ければ結構です。アップル歯科では患者様お一人毎にデータを管理することでプロの技術と誇りを持ってあなたのお口の健康管理を全力でサポートします。

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リタイヤ後の後悔ナンバー1は歯の定期検診に行っていないこと

2012年、PRESIDENT(プレジデント)という雑誌に、「リタイア(退職)前にやるべきだった後悔トップ20(シニア1000人のアンケート結果)」という記事が掲載されました。その中で1番になっていたのが「歯の定期検診を受ければ良かった」ということです。割合で言うと3人に1人。これは凄い記事だと思います。なぜなら、通常リタイヤ(退職)するまで分からないことを記事にすることで教えてくれているのですから。三宮アップル歯科では、カウンセリングを通じて予防や定期検診の大切さをご説明させて頂きます。後悔は後からするものです。先人の方々の声を参考にして、旅行やグルメ、スポーツに励む時間ができる退職後に、それを楽しめなくなる「歯の悩み」と持たないためにも、定期検診へお越しください。
歯科医療に関する一般生活者意識調査(日本歯科医師会)によると、1年以内に歯科検(健)診を受けている人は、約半数(49.0%)という結果が出ています(※1)。2011年の調査結果と比較すると、約11%以上増えており、かかりつけの歯科医がいると答えた方は67%だそうです。これはとても素晴らしいことで、徐々に日本でも歯の検診に対する意識が高まってきていると考えられます。
あなたも定期的に歯科医院を受診して、信頼できるかかりつけ医を見つけましょう。
三宮アップル歯科では皆様のお口のパートナーとして、末永くしっかり診させて頂きます。

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参考文献※1)

定期検診が費用も期間もお得ってホント?

健康に関わるお話ですので損得で決めるのはあまり好ましくないですが、費用や期間の問題で歯の定期検診に行かれないという方がいらっしゃいます。そこで考えてみましょう。まず、歯の定期検診に年に3〜4回通うとしましょう。おそらく費用は合計で15,000円前後になるのではないかと思います。そこで初期のむし歯や歯周病が1回見つかったとして、かかる費用は1つの処置でプラス3,000円前後。ということは回数にして年に3〜4回、費用にして20,000円前後となります。逆に定期検診に行かずに、気がつけばむし歯や歯周病になっていた場合。例えば幸い治療する歯が1本であれば程度によって、2,000円~10,000円で銀色の歯が入ります。回数にして3~6回。これで白い歯を入れるとなると50,000~150,000円の間ぐらい。銀歯が入ると、二次カリエスのリスクが高まりますが、白い歯を入れると費用がかさみます。どちらにしてもむし歯で削ってしまえばその歯は二度と元には戻りません。神経を抜いてしまえば歯は脆くなってしまいますし、抜けてしまえば入れ歯・ブリッジ・インプラントととなります。例えば最も安価な入れ歯で治療をしたとしても部分入れ歯で5,000円。但し入れ歯は必ずしもあわなくなる日が来ますので、その都度作りなおしにいく必要があります。インプラントなら1本20万~40万円、回数にして4~8回程度といったところでしょうか。費用でいうとこの程度で済むかもしれませんが、例えば歯1本の価値で言うと値段には歯変えられません。あえて指標にするならば、事故等で歯を失い、訴訟になった場合の歯1本に対する賠償費用は200万円程度とは言われているそうです。前述した通り、損得で決めるものではありまあせんが、身体の一部と身体を守るためにも、定期検診にお越し下さい。

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歯のクリーニングについて

歯のクリーニングとは

お口は「食べる」「話す」「呼吸する」「表情を作る」という4つの大きな役割を持っています。その役割を果すために歯は重要な役割を果たしているのです。「食べる」ためには歯で噛み砕く必要がありますし、「話す」ためには滑舌に歯が大きく関わります。「呼吸する」に関しても咬み合うことで口呼吸と鼻呼吸をスムーズに使い分ける手助けとなり、「表情を作る」ためにも歯がしっかり咬み合う必要があります。しかし歯は乳歯から永久歯に生え変わった後は二度と生え変わることはありません。そしてむし歯や歯周病、その他の病気から守ってあげなければ、その役割を果すことが難しくなってしまいます。そこで大切になってくるのが歯のクリーニングです。クリーニングとは、その名の通り歯のお掃除という意味ですが、普段の歯磨きとは違い、プロの歯科衛生士や歯科医師が行うプロフェッショナルなケアのことを指します。歯に溜まった汚れは、歯磨きだけでは全て落としきることはできません。そして溜まった汚れは歯に悪影響を及ぼす菌の住処となり、むし歯や歯周病菌の原因となります。つまりそれらを落としきることが予防のためのクリーニング、そしてむし歯や歯周病の治療の際に進行を止め患部への影響を抑えることが治療のためのクリーニングとなります。「歯磨きしてるから大丈夫」と思っておられる方も多いかもしれませんが、是非一度歯科でのクリーニングを受けてその違いや必要性を感じて下さい。

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歯のクリーニングで落とすもの

歯垢(プラーク)

歯垢(プラーク)とは主に歯や歯と歯ぐきの境目、歯と歯のすき間に溜まる、白くネバネバした汚れのことをいいます。実はこの白いネバネバの中には、食べかすを住処とした細菌の固まりで、むし歯菌や歯周病菌の住処となっているのです。プラークは歯磨きで落とすことが可能ですが、どうしてもブラシが届かないところもあれば、取り切ったかどうかを確認する術もほぼありません。歯垢(プラーク)はむし歯や歯周病の最大の原因とも言える菌の巣窟で、その磨き残し落とし、ご自身でどこに歯垢(プラーク)が溜まりやすいかを知って頂くことがクリーニングの一つの目的でもあります。三宮アップル歯科では、おひとりお一人のお口の状況を把握し、患者様に応じた治療を提供するために、顕微鏡にて、このプラークの中の細菌を確認した上で、クリーニングを行なっていきます。

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歯石

歯垢(プラーク)が約2日程度落とせずに歯にこびりついてしまうと、徐々に固くなり歯石となります。また、歯周病が進行していると歯と歯ぐきのすき間にできる歯周ポケットが形成され、そこに入り込んでしまう歯石もあります。生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット」によると、約2週間程度で歯垢は歯石になると記載しています。
歯石は、「石」と名の付くほどとても固くなり、ご自身のセルフケアや歯磨きではおとすことができなくなります。この歯石がついたままになっていると、細菌の集まりであるプラークがとてもつきやすくなり、細菌の温床となります。その細菌はやがてむし歯や歯周病を引き起こすこととなります。そこで歯石を除去するために必要となるのが歯のクリーニングで、溜まった歯石を超音波や特殊な道具でしっかり落としていきます。

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着色

いくら毎日歯を磨いていても、外因により着色してしまいます。瀬戸物のコップを毎回洗っていても茶渋が着くのと同じようなものです。
着色の外因としては、

  • 1.煙草中のタールによるもの(ヤニ)
  • 2.口腔内細菌の産生物によるもの(細菌苔)
  • 3.いろいろな金属
  • 4.歯科治療に使用している金属
  • 5.嗜好品

などが挙げられます。これらの外因性のものは除去できることが多いため、歯面研磨をすることによって綺麗にすることができます。

ただし、着色には内分泌腺機能異常・先天的遺伝的な外分泌腺の機能異常・重症なる新生児黄疸・Hematoporphyrin尿症などの病気によるものや、歯髄の壊死・壊疽、出血によるものなど内因性のものもあり、これらは歯のクリーニングや歯面研磨では白くすることはできません。内因性の場合は、ホワイトニングや補綴(詰め物や被せ物)による見た目の改善をすることも可能な場合があります。気になる方は、一度ご相談下さい。

痛みの少ないクリーニングで歯周病の予防と治療

クリーニングはお口にたまった歯石や歯垢(プラーク)を、歯科衛生士や歯科医師のプロの技術によりしっかり落としていく治療です。歯ぐきや歯の状態にもよりますが、クリーニングは痛みを伴うことが少ない治療です。通常、歯周ポケットが浅く、歯石が溜まっていない場合は縁上(歯ぐきの上)クリーニングとなります。この状態を保ち続けることにより、縁下(歯ぐきの下)の歯石を取り除く、痛みを伴う恐れのある処置を防ぐことができます。軽度の歯肉炎を歯周病に入れた場合、日本人のほとんどが歯周病に罹患していると言われています。すなわち歯のクリーニングはほとんどの人に有用な治療とも言っても過言ではありません。ですから三宮アップル歯科では、患者様に応じてクリーニングのことを「歯周病治療」と考えています。歯のクリーニングの後は「お口の中がツルツルになる」と、喜ばれることの多い治療です。中には、「お掃除は必要ない」と思われている方もおられるようですが、ただのお口のお掃除だと思うのではなく、しっかり治療するための前処置や、痛みのある治療を必要としないための予防だと考え、きちんとお口の中の環境を整え、治療・予防に努めましょう。

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予防歯科について

予防歯科

三宮アップル歯科は、予防を第一に考える歯科医院です。最近では、テレビCMなどでも「予防歯科」という言葉が使われるようになってきました。予防歯科とは、むし歯や歯周病で歯科医院に通うのではなく、むし歯や歯周病にならないために予防する歯科治療のことを言います。歯は、削ってしまえば二度と元には戻りません。いくら歯磨きを毎日丁寧にしても、必ずしも磨き残しはできてしまいますし、いくら毎日歯の状態をチェックしても、歯科医にしか見つけられない症状もあります。結果、むし歯や歯周病になって歯医者に行き、削って詰めての繰り返しが今までの歯科治療でした。三宮アップル歯科では、ここに予防という考え方を皆さんに周知し、しっかり治療した後は歯科医のプロフェッショナルケアと、ご自身でやって頂くセルフケアをしっかり指導することで、むし歯や歯周病にならない健康なお口を保っていくことを永続的なゴールとして考えています。削って詰めて、被せる治療の繰り返し、そうやって歯が弱っていくのを待ち続ける治療は終わりにしませんか?三宮アップル歯科は、予防でお越し頂く患者様が大半を占める、そんな歯科医院を目指します。

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予防歯科の内容

お口状態のチェック

予防歯科の最初のポイントは現状を診て知ることです。予防歯科に通われるようになるということは、デンタルIQが高いということ。つまり患者様も歯に対して「健康でいたい」という意識をお持ちになられたということです。ですから私たち歯科医師や歯科衛生士は、そんな患者様のセルフケアの状態をチェックし、しっかり現状をお伝えしています。中にはどれだけ磨き残しが少なくなったかとか、健康な状態を保てているかなど、積極的に知りたいという患者様も少なくありません。こうやって年に3〜4回現状をチェックすることで、何か問題があっても初期のうちに対応することができるため、「削る」「抜く」という悪い連鎖を食い止めることができます。 むし歯になりやすい人はむし歯予防を中心に、歯周病になりやすい人は歯周病予防を中心に、その人に応じた予防方法をご提案していきます。

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むし歯・歯周病の予防

どれだけ歯磨きを頑張っても、どうしても磨き残しというのできてしまいます。しっかり磨いたつもりでも自分で取れる歯垢は全体の60%程度だと思って下さい。歯垢はいずれ歯石となり、たくさんの菌の住処となり歯周病を進行させてしまいます。ですから残りの40%を歯科医院で落とすことが歯周病の予防となっていきます。
表1は定期的にクリーニングをしている人と、していない人との歯周病罹患率のグラフです。一度きりのクリーニングでも、一時的には健康なお口を手にすることはできますが、継続的なクリーニングを受けないと意味がないということが必要なことがおわかりになりと思います。
(表:ラタイチャークカラーアトラス歯周病学第3版より改変.NPO法人日本臨床歯周病学会)

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歯周病の予防は主に歯科衛生士の担当領域です。三宮アップル歯科では患者様一人ひとりに担当衛生士がつく担当制を採用しています。あなたのお口を一緒に守るパートナーとして、歯垢の除去を行っていきます。通常、歯周病予防は歯ぐきの縁上をお掃除しますので、痛みはほとんどありません。もちろん敏感な方で怖い方には麻酔をすることもありますが、ほとんどの方が「気持よかった」と帰って頂けるような内容です。痛みのない予防歯科で、年に数回いつも笑顔でお会いできる、そんな関係を築けることが私たちの望みでもあります。

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セルフケアのアドバイス

大抵の方は、歯磨きはご家族に習った方が多いのではないのでしょうか。歯磨きのやり方一つで、毎日のケアでキレイにできる範囲は大幅に変わってきます。三宮アップル歯科では磨き方はもちろん、磨けていない場所、フロスや歯間ブラシの頻度など、患者様に応じたプロのアドバイスさせて頂きます。アップル歯科の歴史を通じても「歯磨きが気持ちよくなった」「自分のやり方が間違っていた」とおっしゃられる方は相当数おられます。しかし、それは間違っていたのではありません。上手になられただけなのです。デンタルIQを身につけることで、将来的にご自身の歯が健康であり続ける可能性は大幅に高くなります。予防するたびにセルフケアが上達する、そんな相互作用で患者様のお口の健康を守るお手伝いをさせて頂きます。

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歯周病治療について

歯周病(歯槽膿漏)について

歯周病とは

歯周病とは、細菌によって感染するお口の病気で、近年まで歯槽膿漏とも呼ばれることがありましたが、歯周病の症状のひとつが歯槽膿漏であるといった方が正しいと言えます。

お口の中には、常に300〜500種類の細菌が居ると言われています。これらの菌は普段何も悪いことはしませんが、食事などの食べかす(歯垢/プラーク)が溜まるとそこに菌が集まり、その歯垢を巣として何億もの歯周病菌が住み着いて炎症(歯周病)を引き起こします。

歯垢は歯ブラシやうがいである程度落とすことはできますが、全て取り除くことは不可能と言われていおり、磨き残された歯垢はやがて歯石となってしまいます。歯石には小さな穴や隙間があり、そこが新たな細菌の住処となります。こうして細菌はどんどんお口の中で繁殖し、歯周病は悪化していくのです。

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歯周病に関連する病気

さらに、歯周病は歯や歯茎のみならず様々な病気の原因となったり、合併症を起こしたりすることが認められており、特に糖尿病は歯周病の合併症と言われるほど関連深い病気です。歯周病の治療と糖尿病における血糖値のコントロールには相互作用があるという研究からも、糖尿病治療は歯周病治療に繋がり、歯周病治療は糖尿病治療に繋がるとも言えます。(※1)

糖尿病をはじめとして、脳梗塞・心筋梗・妊婦においては早産まで、歯周病がもたらす影響は命に関わると言っても過言ではありません。

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参考文献※1)

歯周病進行の流れ

歯周病はいつの間にか進行します

歯周病(歯槽膿漏)の怖いところは、その進行の仕方です。歯周病は自覚症状がないまま進行することが多々ある病気で、進行しているにも関わらず本人は気づかないことが多いと言われています。

ある日「口が臭い」「歯磨き時に出血する」等の症状が出た際に気付きますが、その頃には歯周病はかなり進行していますので、治療も難しくなったり、時には抜歯しなくてはいけないこともあります。

健康な歯肉

1.健康な状態

歯周病になる前の健康な歯周組織です。歯肉は薄いピンク色で、引き締まった見た目をしています。歯ブラシをしても出血することは稀です。

歯肉炎

2.歯肉炎(ステージⅠ)

歯垢(プラーク)が溜まり、細菌が繁殖します。歯肉が炎症して腫れ、歯と歯茎の境目の溝(歯周ポケット)が広がり始めます。

軽度歯周炎

3.軽度歯周炎(ステージⅡ)

歯肉が腫れ始め、歯周病菌が歯周組織に入り歯根膜を破壊し始めます。歯周ポケットは深くなり歯垢や歯石が溜まります。

中等度歯周炎

4.中等度歯周炎(ステージⅢ)

炎症は拡大し、歯を支える骨も歯の根の長さの半分近くまで破壊され、歯がぐらつき始めます。歯周ポケットはさらに深くなります。

重度歯周炎

5.重度歯周炎(ステージⅣ)

歯を支える骨がが半分以上破壊され歯はグラグラです。咬み合わせが崩れ始め、どんどん歯が傾き抜けていきます。(咬合崩壊)

歯の脱落

6.歯が抜ける

歯を支える骨(歯槽骨)の大半が溶けてしまい、最終的には自然に歯が抜けてしまいます。

歯周病の特徴

歯周病は感染症です

歯周病は人から人へ感染する病気として知られています。過去には「歯周病は人類史上最も感染者数の多い感染症」としてギネスブックに掲載されたこともあります。

また、日本人の8割近くが歯周病というデータがネット上で散見されることもあります。嘘ではないが大袈裟な捉え方という風に言われていますが、それくらい身近に浸透した感染症として気をつける必要があるということです。(※2)

歯周病は家族でのお箸の共用や、恋人とのキス・回し飲みなどでも感染することがあります。「家族だから」「身近だから」とついついやってしまう行動で、大切な人にまで感染するということを知り、未然に防ぎましょう。

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※参考文献2)なお「国民の8割が歯周病」といった謳い文句を耳にすることがありますが、これは以前の歯科疾患実態調査(2005・2011年)に用いられていたCPIの改定前の方式で何らかの所見が認められた人が約8割だったことに由来しています。ここで言う所見とは、歯肉出血・歯石・歯周ポケットのいずれかが認められた場合を指しますので、少しでも歯石がついている場合も「所見あり」と評価されます。したがって「8割が歯周病」というのは、ウソではないものの、大げさな捉え方といえます。

歯周病治療のゴール

歯肉を健康な状態にすることが、歯周病治療のゴールです。具体的には、清掃状態を改善し歯石除去等を行うことで歯周ポケットを4mm未満にすることで、歯周病が治癒したということになります。ただし、4mm以上の歯周ポケットがあるものの炎症していない場合も歯周病は安定していると考えられており、ひとつのゴールとも言えます。

しかし、そのような場合は歯周病の再発リスクは高いと考えられるため、安定した後も治療を続けることが重要になります。継続したメインテナンスを行うことが、歯周病予防にとって大切なのです。(※3)

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※参考文献3)また、4mm以上の歯周ポケットや軽度の動揺、根分岐部病変などが残存するが炎症を認めない場合、臨床的に病状が安定していると考え「病状安定」とする。しかし、このステージでは歯周病が再発する可能性が高いことから、「病状安定」の部位に対しては、その後も患者を適切な間隔で来院させ、サポーティブペリオドンタルセラピー(supportive periodontal therapy:SPT,病状安定期治療)を続けることが重要になる。

歯周病と口臭

口臭が気になる方へ

口臭が気になる方、家族や身近な人から「口が臭い」と言われたことがある方は、その口臭は歯周病が原因かもしれません。基本的に、口臭の主な原因はそのほとんどがお口の中の環境によるものです。

臭いの種類としては歯石や歯垢(プラーク)などの歯の付着物の臭い、むし歯やできものなどの疾患に伴う臭い、そして歯周病による臭いです。

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歯周病が口臭の原因になる理由

歯周病が臭いの原因となる理由は複数あります。まず歯周ポケットに菌が溜まると、それが発酵し腐敗臭を伴います。また、歯周病によって弱った歯肉(歯ぐき)は出血を伴い、血の生臭さを伴います。

更に、歯周病により腫れた歯ぐきには膿が溜まることも少なくありません。膿は細菌の死骸の固まりのようなものですので、激しい臭いを伴います。結果として、歯周病の患者様は歯周病特有の口臭を抱えられていることがほとんどです。

もちろん、口臭の原因は歯周病だけではありません。全身疾患による影響からくる口臭、消化器系の疾患からくる口臭、本当は口臭がないのに口臭があると思い込んでしまっている場合もあります。これらのどの分類に当てはまるか診断が最も必要です。その上で適切な治療法を提案させていただきます。三宮アップル歯科では口臭のお悩みのご相談も承っています。(※4)

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※参考文献4)口臭は、歯周病などの歯科疾患が原因で発症することが多い。したがって、口臭の診断と治療はまず歯科が担当することになる。しかし、原因疾患の治療とともに患者の精神面に対するケアも重要な課題となっている。現実に感知(検出)できる臭気の有無や強弱にかかわらず、患者の訴えや悩みを十分に受け止め、時間をかけ不安や恐れを解消する診療者側の姿勢が求められている。その上で、症状に応じ関連各科の連携した治療が必要となる。

口臭症の国際分類と治療必要性

種類 生理的口臭
定義 社会的容認限度を超える明らかな口臭が認められるもの
治療必要性(TN) TN1説明及び口腔清掃指導(以下のTN2〜5にはすべてTN1の内容が含まれる)
種類 病的口臭(口腔由来)
定義 口腔内の原因疾患、気質的変化、機能低下などによる口臭(舌苔・歯垢などを含む)
治療必要性(TN) TN2歯科での治療、専門的清掃(PMTC)、歯周治療など
種類 病的口臭(全身由来)
定義 耳鼻咽喉科・呼吸器系疾患など
治療必要性(TN) TN3医科での治療
種類 仮性口臭症
定義 患者は口臭を訴えるが、社会的容認限度を超える口臭は認められず、検査結果などの説明(カウンセリング)により訴えの改善が期待できるもの
治療必要性(TN) TN4カウンセリング(結果の提示と説明)
(専門的)指導・教育
種類 口臭恐怖症
定義 真性口臭症・仮性口臭症に対する治療では訴えの改善が期待できないもの
治療必要性(TN) TN5精神科・心療内科・診療歯科などでの治療
この記事の編集・責任者は歯科医師の西端 大祐です。

歯ぐきの痛みや口臭の悩みについて

そのお悩み、歯周病が原因かも

歯ぐきの痛みや口臭の原因はむし歯や歯周病であることがほとんどです。口臭の場合、中には内蔵疾患から口臭を発することもありますが、日本臨床歯周病学会のホームページにも口臭の原因の90%は口腔内に原因があると記されています(※1)。

※1)口の中の原因が口臭全体の90%以上を占めています。

歯周病による歯ぐきの痛み

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歯周病は、日本人の8割以上が罹患しているとも言われている、世界で最も感染者の多い感染症です。歯周病の特徴は、軽度のうちは痛みなどの症状がでないことにあります。 痛みや腫れを伴う頃には歯周病はかなり進行していると思って間違いありません。歯周病によって歯ぐきが痛みだした場合は、早めにお越しいただき、検査と治療を進めていきましょう。

歯周病による口臭の悩み

歯周病の原因は、歯周病菌という細菌によるものです。お口の中で悪さをする菌の中には硫化水素やメチルメルカプタンというガスを発生するものがあります。 匂いの原因の一つとされるのがこのガスです。あるいは歯周病が原因で溜まった膿なども匂いの原因となります。 進行した歯周病・歯槽膿漏はこうした口臭を発生しますので、逆に言うと歯周病の治療によって口臭を抑えることも出来るということです。お口の匂いが気になる方は、まずは歯周病の検査をしましょう。

むし歯による歯ぐきの痛み

歯肉の痛みのほとんどは歯周病であることが多いですが、むし歯でも歯ぐきが痛くなることはあります。むし歯が進行して膿がたまり、その膿の圧により歯ぐきが炎症を起こし、痛みを伴います。 また、むし歯が腐り、歯周病を併発したり、バイ菌が入って歯ぐきが腫れることも考えられます。むし歯も歯周病も、早期の治療が重要です。少しでも違和感を感じたら歯科医院で治療しましょう。

むし歯による口臭の悩み

口臭というと歯周病が原因であることが多いですが、むし歯が原因で匂いを発することも当然あります。 むし歯を放置していると歯槽骨が溶けたり神経が腐ったり、膿が溜まったりすることで匂いを時に強烈な匂いを発します。 むし歯をしっかり治療することで口臭の改善にも繋がりますので、口臭を消すためにも歯という臓器を少しでも長持ちさせるためにもまずは治療を始めましょう。

自由診療 料金【歯周病】

歯周病治療に必要な費用

下記費用は自由診療の場合の費用です。保険適用可能な治療の費用は全国一律で同じで、当院でも受診いただけます。

種類 説明 料金
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TBI・ブラッシング指導
日常行って頂く歯磨きの指導です。歯科衛生士によって、磨けていないところの指摘やその部位の磨き方、全体的なケアの方法などを指導します。
治療期間…1日、治療回数…1回
30分/3,000円
税込3,300円
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スケーリング
スケーラーや超音波スケーラーという道具を使って、歯面に沈着した歯垢(プラーク)や歯石を除去します。
治療期間…1日〜2週間、治療回数…1〜4回
30分/5,000円
税込5,500円
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ルートプレーニング
目視では確認できない歯ぐきの中の歯石の除去を行い、更に歯面を滑らかにすることで、歯石の再付着を予防や歯肉の改善を促します。
治療期間…1日〜2週間、治療回数…1〜6回
60分/8,000円
税込8,800円
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PMTC
Professional Mechanical Tooth Cleaningの略。 歯科衛生士や歯科医師による専門的な歯の清掃とむし歯・歯周病の予防法です。専用の機器やフッ化物入りの研磨剤などを使い、磨き残しや歯面の汚れを全て落とし、むし歯や歯周病になりにくいお口を作ります。
治療期間…1日、治療回数…1回
30分/5,000円
税込5,500円
60分/8,000円
税込8,800円
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メインテナンス
歯科医師や歯科衛生士による治療箇所の経過観察、歯周病予防、咬合チェック、虫歯チェック。
治療期間…1日、治療回数…1回
60分/8,000円
税込8,800円
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クラウンレングス
歯冠延長術という、歯肉や歯槽骨を削ることでむし歯や歯が割れている部分を歯肉の上に出し、抜歯を免れるための保存法です。歯茎や歯を支えている骨を削ることでむし歯や歯が割れている部分を歯茎の上に出し、抜歯を免れるための保存法です。

リスク・副作用
・歯茎の位置が下がるため、一時的に患歯周囲に知覚過敏症状が出ることがあります。

治療期間…4〜6ヶ月、治療回数…4〜6回
1歯/50,000円
税込55,000円
全顎/200,000円
税込220,000円
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FOP
歯肉剥離掻爬術という、歯周病に対し行われる治療で、歯と歯茎の間奥深くにあり通常の器具では除去する事ができない歯石を取り除く際に行う施術です。

リスク・副作用
・歯肉を切開する治療のため、麻酔が切れると強い痛みを感じる可能性があります。
・生活歯(神経のある歯)の場合、術後に知覚過敏の症状が発生する場合があります。

治療期間…4〜6ヶ月、治療回数…4〜6回
30,000円
税込33,000円
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FGG・CTG
歯肉移植術という、痩せて薄くなった歯肉や、歯を抜いた後に陥没した部分がある場合に、他の部位から歯肉を移植する歯周外科処置です。

リスク・副作用
・稀に移植した歯肉が生着しないことがあります。
・麻酔が切れると強い痛みを感じる可能性があります。
・内出血の跡が3週間程度出現することがある。
・移植片の採取部位と移植部位の2か所に同時に手術痕が付きます。

治療期間…4〜6ヶ月、治療回数…4〜6回
70,000円
税込77,000円
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GBR・エムドゲイン
骨誘導再生ともいう、失った歯槽骨や顎骨などの骨組織の再生を人工膜や自家骨、骨補填剤を使って骨を造成する治療方法です。

リスク・副作用
・麻酔が切れると腫れや痛みをともなうことがあります。
・人工膜によりできたスペースに細菌が入り込み、歯周病が悪化する場合があります。
・糖尿病や骨粗しょう症などの方には適用できません。
・喫煙習慣がある方は、ほとんどの場合効果をえることができません。

治療期間…4〜6ヶ月、治療回数…4〜6回
100,000円
税込110,000円

三宮アップル歯科

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曜日
診療開始 9:30 9:30 9:30 9:30 9:30 9:30
診療終了 18:30 18:30 13:00 18:30 18:30 17:00

休診日:日曜・祝日

※日曜・祝日診療は右記診療カレンダーをご覧下さい。

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日曜・祝日診療

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