小さいころは、年に一回程度、学校での歯科検診があったのを憶えておられますか?社会人になっても福利厚生の行き届いた企業や職場であれば歯科検診があるかもしれません。しかし、大半の方は定期検診に通われていないということが分かっています。
歯の病気はほぼすべての国民が1度は患うと言われています。それどころか、むし歯や歯周病にかかりやすい体質の方は何度も歯科にかかっていると思います。かかっては治しの繰り返し。歯の定期検診はそんな悪循環を断ち切るための手段です。
「悪くなる前に見つける」ことと、「悪くならないように予防する」ことが定期健診の最大の目的です。定期検診に行くか行かないかで、将来の残存歯率は大きく変わってきます。一生自分の歯で美味しく食事を食べるため、そして歯の病気から身体への影響を防ぐためにも歯の定期検診はお口の、そして全身の健康管理です。40歳以上の方の場合、舌ガンのリスクもありますが、歯の定期検診で初期のうちに見つかることも少なくありません。3ヶ月に一度程度、世間話がてらにお越し頂ければ結構です。アップル歯科では患者様お一人毎にデータを管理することでプロの技術と誇りを持ってあなたのお口の健康管理を全力でサポートします。
歯の定期検診はお口の健康管理です。40歳以上の方の場合、舌ガンのリスクもありますが、歯の定期検診で初期のうちに見つかることも少なくありません。3ヶ月に一度程度、世間話がてらにお越し頂ければ結構です。アップル歯科では患者様お一人毎にデータを管理することでプロの技術と誇りを持ってあなたのお口の健康管理を全力でサポートします。
2012年、PRESIDENT(プレジデント)という雑誌に、「リタイア(退職)前にやるべきだった後悔トップ20(シニア1000人のアンケート結果)」という記事が掲載されました。その中で1番になっていたのが「歯の定期検診を受ければ良かった」ということです。割合で言うと3人に1人。これは凄い記事だと思います。なぜなら、通常リタイヤ(退職)するまで分からないことを記事にすることで教えてくれているのですから。三宮アップル歯科では、カウンセリングを通じて予防や定期検診の大切さをご説明させて頂きます。後悔は後からするものです。先人の方々の声を参考にして、旅行やグルメ、スポーツに励む時間ができる退職後に、それを楽しめなくなる「歯の悩み」と持たないためにも、定期検診へお越しください。
歯科医療に関する一般生活者意識調査(日本歯科医師会)によると、1年以内に歯科検(健)診を受けている人は、約半数(49.0%)という結果が出ています(※1)。2011年の調査結果と比較すると、約11%以上増えており、かかりつけの歯科医がいると答えた方は67%だそうです。これはとても素晴らしいことで、徐々に日本でも歯の検診に対する意識が高まってきていると考えられます。
あなたも定期的に歯科医院を受診して、信頼できるかかりつけ医を見つけましょう。
三宮アップル歯科では皆様のお口のパートナーとして、末永くしっかり診させて頂きます。
参考文献※1)
健康に関わるお話ですので損得で決めるのはあまり好ましくないですが、費用や期間の問題で歯の定期検診に行かれないという方がいらっしゃいます。そこで考えてみましょう。まず、歯の定期検診に年に3〜4回通うとしましょう。おそらく費用は合計で15,000円前後になるのではないかと思います。そこで初期のむし歯や歯周病が1回見つかったとして、かかる費用は1つの処置でプラス3,000円前後。ということは回数にして年に3〜4回、費用にして20,000円前後となります。逆に定期検診に行かずに、気がつけばむし歯や歯周病になっていた場合。例えば幸い治療する歯が1本であれば程度によって、2,000円~10,000円で銀色の歯が入ります。回数にして3~6回。これで白い歯を入れるとなると50,000~150,000円の間ぐらい。銀歯が入ると、二次カリエスのリスクが高まりますが、白い歯を入れると費用がかさみます。どちらにしてもむし歯で削ってしまえばその歯は二度と元には戻りません。神経を抜いてしまえば歯は脆くなってしまいますし、抜けてしまえば入れ歯・ブリッジ・インプラントととなります。例えば最も安価な入れ歯で治療をしたとしても部分入れ歯で5,000円。但し入れ歯は必ずしもあわなくなる日が来ますので、その都度作りなおしにいく必要があります。インプラントなら1本20万~40万円、回数にして4~8回程度といったところでしょうか。費用でいうとこの程度で済むかもしれませんが、例えば歯1本の価値で言うと値段には歯変えられません。あえて指標にするならば、事故等で歯を失い、訴訟になった場合の歯1本に対する賠償費用は200万円程度とは言われているそうです。前述した通り、損得で決めるものではありまあせんが、身体の一部と身体を守るためにも、定期検診にお越し下さい。
お口は「食べる」「話す」「呼吸する」「表情を作る」という4つの大きな役割を持っています。その役割を果すために歯は重要な役割を果たしているのです。「食べる」ためには歯で噛み砕く必要がありますし、「話す」ためには滑舌に歯が大きく関わります。「呼吸する」に関しても咬み合うことで口呼吸と鼻呼吸をスムーズに使い分ける手助けとなり、「表情を作る」ためにも歯がしっかり咬み合う必要があります。しかし歯は乳歯から永久歯に生え変わった後は二度と生え変わることはありません。そしてむし歯や歯周病、その他の病気から守ってあげなければ、その役割を果すことが難しくなってしまいます。そこで大切になってくるのが歯のクリーニングです。クリーニングとは、その名の通り歯のお掃除という意味ですが、普段の歯磨きとは違い、プロの歯科衛生士や歯科医師が行うプロフェッショナルなケアのことを指します。歯に溜まった汚れは、歯磨きだけでは全て落としきることはできません。そして溜まった汚れは歯に悪影響を及ぼす菌の住処となり、むし歯や歯周病菌の原因となります。つまりそれらを落としきることが予防のためのクリーニング、そしてむし歯や歯周病の治療の際に進行を止め患部への影響を抑えることが治療のためのクリーニングとなります。「歯磨きしてるから大丈夫」と思っておられる方も多いかもしれませんが、是非一度歯科でのクリーニングを受けてその違いや必要性を感じて下さい。
歯垢(プラーク)とは主に歯や歯と歯ぐきの境目、歯と歯のすき間に溜まる、白くネバネバした汚れのことをいいます。実はこの白いネバネバの中には、食べかすを住処とした細菌の固まりで、むし歯菌や歯周病菌の住処となっているのです。プラークは歯磨きで落とすことが可能ですが、どうしてもブラシが届かないところもあれば、取り切ったかどうかを確認する術もほぼありません。歯垢(プラーク)はむし歯や歯周病の最大の原因とも言える菌の巣窟で、その磨き残し落とし、ご自身でどこに歯垢(プラーク)が溜まりやすいかを知って頂くことがクリーニングの一つの目的でもあります。三宮アップル歯科では、おひとりお一人のお口の状況を把握し、患者様に応じた治療を提供するために、顕微鏡にて、このプラークの中の細菌を確認した上で、クリーニングを行なっていきます。
歯垢(プラーク)が約2日程度落とせずに歯にこびりついてしまうと、徐々に固くなり歯石となります。また、歯周病が進行していると歯と歯ぐきのすき間にできる歯周ポケットが形成され、そこに入り込んでしまう歯石もあります。生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット」によると、約2週間程度で歯垢は歯石になると記載しています。
歯石は、「石」と名の付くほどとても固くなり、ご自身のセルフケアや歯磨きではおとすことができなくなります。この歯石がついたままになっていると、細菌の集まりであるプラークがとてもつきやすくなり、細菌の温床となります。その細菌はやがてむし歯や歯周病を引き起こすこととなります。そこで歯石を除去するために必要となるのが歯のクリーニングで、溜まった歯石を超音波や特殊な道具でしっかり落としていきます。
いくら毎日歯を磨いていても、外因により着色してしまいます。瀬戸物のコップを毎回洗っていても茶渋が着くのと同じようなものです。
着色の外因としては、
などが挙げられます。これらの外因性のものは除去できることが多いため、歯面研磨をすることによって綺麗にすることができます。
ただし、着色には内分泌腺機能異常・先天的遺伝的な外分泌腺の機能異常・重症なる新生児黄疸・Hematoporphyrin尿症などの病気によるものや、歯髄の壊死・壊疽、出血によるものなど内因性のものもあり、これらは歯のクリーニングや歯面研磨では白くすることはできません。内因性の場合は、ホワイトニングや補綴(詰め物や被せ物)による見た目の改善をすることも可能な場合があります。気になる方は、一度ご相談下さい。
クリーニングはお口にたまった歯石や歯垢(プラーク)を、歯科衛生士や歯科医師のプロの技術によりしっかり落としていく治療です。歯ぐきや歯の状態にもよりますが、クリーニングは痛みを伴うことが少ない治療です。通常、歯周ポケットが浅く、歯石が溜まっていない場合は縁上(歯ぐきの上)クリーニングとなります。この状態を保ち続けることにより、縁下(歯ぐきの下)の歯石を取り除く、痛みを伴う恐れのある処置を防ぐことができます。軽度の歯肉炎を歯周病に入れた場合、日本人のほとんどが歯周病に罹患していると言われています。すなわち歯のクリーニングはほとんどの人に有用な治療とも言っても過言ではありません。ですから三宮アップル歯科では、患者様に応じてクリーニングのことを「歯周病治療」と考えています。歯のクリーニングの後は「お口の中がツルツルになる」と、喜ばれることの多い治療です。中には、「お掃除は必要ない」と思われている方もおられるようですが、ただのお口のお掃除だと思うのではなく、しっかり治療するための前処置や、痛みのある治療を必要としないための予防だと考え、きちんとお口の中の環境を整え、治療・予防に努めましょう。
三宮アップル歯科は、予防を第一に考える歯科医院です。最近では、テレビCMなどでも「予防歯科」という言葉が使われるようになってきました。予防歯科とは、むし歯や歯周病で歯科医院に通うのではなく、むし歯や歯周病にならないために予防する歯科治療のことを言います。歯は、削ってしまえば二度と元には戻りません。いくら歯磨きを毎日丁寧にしても、必ずしも磨き残しはできてしまいますし、いくら毎日歯の状態をチェックしても、歯科医にしか見つけられない症状もあります。結果、むし歯や歯周病になって歯医者に行き、削って詰めての繰り返しが今までの歯科治療でした。三宮アップル歯科では、ここに予防という考え方を皆さんに周知し、しっかり治療した後は歯科医のプロフェッショナルケアと、ご自身でやって頂くセルフケアをしっかり指導することで、むし歯や歯周病にならない健康なお口を保っていくことを永続的なゴールとして考えています。削って詰めて、被せる治療の繰り返し、そうやって歯が弱っていくのを待ち続ける治療は終わりにしませんか?三宮アップル歯科は、予防でお越し頂く患者様が大半を占める、そんな歯科医院を目指します。
予防歯科の最初のポイントは現状を診て知ることです。予防歯科に通われるようになるということは、デンタルIQが高いということ。つまり患者様も歯に対して「健康でいたい」という意識をお持ちになられたということです。ですから私たち歯科医師や歯科衛生士は、そんな患者様のセルフケアの状態をチェックし、しっかり現状をお伝えしています。中にはどれだけ磨き残しが少なくなったかとか、健康な状態を保てているかなど、積極的に知りたいという患者様も少なくありません。こうやって年に3〜4回現状をチェックすることで、何か問題があっても初期のうちに対応することができるため、「削る」「抜く」という悪い連鎖を食い止めることができます。 むし歯になりやすい人はむし歯予防を中心に、歯周病になりやすい人は歯周病予防を中心に、その人に応じた予防方法をご提案していきます。
どれだけ歯磨きを頑張っても、どうしても磨き残しというのできてしまいます。しっかり磨いたつもりでも自分で取れる歯垢は全体の60%程度だと思って下さい。歯垢はいずれ歯石となり、たくさんの菌の住処となり歯周病を進行させてしまいます。ですから残りの40%を歯科医院で落とすことが歯周病の予防となっていきます。
表1は定期的にクリーニングをしている人と、していない人との歯周病罹患率のグラフです。一度きりのクリーニングでも、一時的には健康なお口を手にすることはできますが、継続的なクリーニングを受けないと意味がないということが必要なことがおわかりになりと思います。
(表:ラタイチャークカラーアトラス歯周病学第3版より改変.NPO法人日本臨床歯周病学会)
歯周病の予防は主に歯科衛生士の担当領域です。三宮アップル歯科では患者様一人ひとりに担当衛生士がつく担当制を採用しています。あなたのお口を一緒に守るパートナーとして、歯垢の除去を行っていきます。通常、歯周病予防は歯ぐきの縁上をお掃除しますので、痛みはほとんどありません。もちろん敏感な方で怖い方には麻酔をすることもありますが、ほとんどの方が「気持よかった」と帰って頂けるような内容です。痛みのない予防歯科で、年に数回いつも笑顔でお会いできる、そんな関係を築けることが私たちの望みでもあります。
大抵の方は、歯磨きはご家族に習った方が多いのではないのでしょうか。歯磨きのやり方一つで、毎日のケアでキレイにできる範囲は大幅に変わってきます。三宮アップル歯科では磨き方はもちろん、磨けていない場所、フロスや歯間ブラシの頻度など、患者様に応じたプロのアドバイスさせて頂きます。アップル歯科の歴史を通じても「歯磨きが気持ちよくなった」「自分のやり方が間違っていた」とおっしゃられる方は相当数おられます。しかし、それは間違っていたのではありません。上手になられただけなのです。デンタルIQを身につけることで、将来的にご自身の歯が健康であり続ける可能性は大幅に高くなります。予防するたびにセルフケアが上達する、そんな相互作用で患者様のお口の健康を守るお手伝いをさせて頂きます。
むし歯は、『歯』に関する要因、『菌』に関する要因、『砂糖』に関する要因の3つの要因が合わさってできてしまいます。有名な「Keyesの3つの輪」と呼ばれる考え方があります。
3つの輪が描かれており、それぞれ3つの輪が重なったところがむし歯の発生を表しています。3つの要因は、どれも完全にゼロにすることはできませんが、重なり合う部分の面積を小さくすることはできます。
重なり合う面積をできるだけ小さくするように工夫することが重要です。 さらには、この3つの輪に『時間』追加した、Newburn の4つの輪という考え方も、新しく提唱されています。
参考文献
むし歯の原因は「菌」です。主にミュータンス菌(別名むし歯菌)という菌がお口の中で増殖し、酸を作り出すことで歯を溶かし「むし歯」とよばれる状態が生じます。 そして、そのむし歯が酸を作り出すための栄養源しているのが、お口の中の糖分や糖質となります。昔から甘いものを食べるとむし歯になりやすいといわれれて来たのは、知ってか知らずかわかりませんが本当のことだと言えます。
それでは、甘い物を食べた後にすぐに歯を磨けばむし歯にならないかというと、そうではありません。むし歯菌が好むのは歯と歯の間や歯の隙間、歯の複雑な溝の中など、歯ブラシが届かないところばかりです。
これが誰もが一生のうちに一度はむし歯を患うと言われる所以です。
これらをすべて歯磨きで取り除くということは非常に困難なことなのですが、歯磨きは、自身で予防するためには不可欠なケア方法です。
ご自宅で出来ることといえば歯磨きやフロス程度となりますので、まずはそれらをしっかり行うこととが自分でできるたった一つの予防法と言えます。
むし歯は時として想像を絶する痛みを伴うことがあります。なるべくむし歯にならないためには、以下の3つを実践してみてください。
この4つのケアができれば、かなりの確率で予防は出来ると考えられます。
ある有名な研究では、食事以外の間食として砂糖を摂取することはむし歯のなりやすさに影響を与えると報告されています。
参考文献
エナメル質と言う歯の一番外側の組織に小さな黒ずみのような孔があいた状態です。よほど目立つ場所でなければ自分で見つけることはできません。この時点では痛みもなく、自覚症状はほとんど感じられませんので運良く発見しても経過観察になる場合もあります。この程度であれば、自由診療にはなりますが削らずに治せる治療法も有効な場合がありますが、全てのC1に適応されるわけではありません。まずはご相談下さい。
エナメル質を突き抜け象牙質にまでむし歯が進行した状態です。C2の時点では痛みを多少感じる場合も、全く感じない場合もありますが、見た目では見える場所にあれば「むし歯」と認識できる状態になっています。削らずに薬品で治す事が可能なこともありますが、削らなければならない場合が多いです。
むし歯が歯髄という歯の神経まで達してしまった状態です。ここまで進行すると痛みや、場合によっては腫れを伴うこともあります。治療する際には神経を抜く「抜髄」という処置を行いますので、詰め物ではなく被せ物の治療になることが多いです。神経を取ると歯は残りますが、歯髄から歯への栄養の供給が止まりますので脆くなっていきます。
むし歯が進行して歯の根が残っただけの状態です。こうなると根の周囲に溜まった膿が強い匂いを発し、口臭もひどくなります。神経は死んでしまっていますので痛みは感じることはありませんが、むし歯菌は感染しますので、他の歯やご家族の方への感染も危ぶまれます。治療は残った根の状態しだいですが、抜歯になることも多いです。
むし歯の治療法は大きく分けると「1.再石灰化を促し経過観察」「2.削って詰める・被せる」「3.歯を抜いて欠損補綴」の3つに別れます。
つまり1以外は削って詰めるという外科療法になります。歯が元の姿に戻るわけではないので、風邪や骨折が治るのとは全く違います。
むし歯は歯に穴が空いてしまった時点で、黒くなった部分を取り除く必要があります。最近では、むし歯だけを取り除く薬剤や治療法も出てきていますが、殆どの場合適応されるのは初期のむし歯のみのものが大半となります。 アップル歯科では自由診療でそれらの治療法を行うことも可能ですが、臨床での成果が曖昧なものは取り扱わないことがあります。
初期のむし歯で、まだ黒くなる前の状態や、黒い孔が極めて小さい場合などは、慌てて治療をせずに経過観察をすることがあります。歯は削ってしまえば二度と元には戻りません。 ですから削らずにフッ素を塗ったり、歯磨き等で念入りに予防して頂き、歯科医院で定期的に経過を診ていきます。これは歯の再石灰化を促したり、進行を止めたりするためです。 写真の赤丸で囲んだ中心あたりが初期のむし歯の状態です。歯科医院での定期研修が有効とされる理由の一つは、この段階でむし歯を見つけることができる可能性があることが挙げられます。
主にC1・C2の場合のむし歯の場合に有効です。むし歯を取り除いたところを白い樹脂で埋めます。技術力の高い歯科医師なら、パッと見た程度では「詰めた」ことがわからないほどキレイに仕上げることも可能です。
ただし樹脂の寿命はそう長くはありません。経年とともに変色や劣化が進みますので、取れたり色が合わなくなった時点でやり替える必要性も出てきます。
ただし、「歯を削る量が最小限」であることや「時間や回数を抑えることができる」ため、樹脂で対応出来る場合は樹脂での治療をご提案することもあります。
特にC1の場合は、エナメル質に限局した虫歯です。私たちは、コンポジットレジンという歯科材料を歯に『接着』させて治療しています。その接着は、象牙質に比べエナメル質で強いという報告が散見されます。 さらにエナメル質と象牙質の境目である、エナメル象牙境は最も接着が弱く、破断が最も起こりやすいと言われています。エナメル質に限局した虫歯の間に修復することで、より予知性の高い治療が実現できるとされると考えられます(※1)。
さらに接着を有利にするためには防湿が重要になります。最も接着を阻害するものとして
等が挙げられます(※2)。
そのためにはラバーダム防湿が必要です。接着性の高い治療を受けたい方は、ラバーダム防湿(自費)をご案内しています。
参考文献
むし歯を削った部分に入れる詰め物(インレー)を詰めるという一般的な治療法です。 まず、むし歯に侵された組織や隣接している組織を削り取り、削った歯や周りの歯の型を取って金属や陶磁器をその形に加工し、削った部分にセットする方法です。 むし歯が大きく、削った面が歯の4面を覆って修復する場合はアンレーと呼ばれる詰め物になりインレーより費用が少し大きくなります。
奥歯の大きなむし歯に対し、コンポジットレジンによる修復とインレーによる修復を比較した論文があります。 奥歯のように力がかかりやすい部位に対する治療の失敗率は、コンポジットレジンで2.2%、インレーで1.9%と言われていますので、私たちはより成功率の高いインレーによる治療を選択しています。
参考文献
歯を台座状に削ったり、台座としてコアを埋め込みその上に人工歯冠を被せる被せ物(クラウン)治療です。
歯の神経を抜いた(抜髄)場合は支台歯が残りませんのでコアの適用となります。
上のインレーと同じく、白い歯やむし歯になりにくい素材の歯にしたい場合は一部の例外をを除き「自由診療」となりますので、アップル歯科では、補綴(詰め物や被せ物)治療の際に必ず補綴カウンセリングにてどんな被せ物のがあり、どんなメリット・デメリットがあるかを保険も含めてご説明しています。
当院では、マイクロスコープを使った精密な歯の根の治療(根管治療)を得意としています。 マイクロスコープは肉眼では見えにくい歯の内部や根管の中を拡大して目で確認しながらより精密に治療を行うための歯科用顕微鏡です。
歯の根の形は一人ひとり異なり、その形状も複雑です。通常、歯科医師はそんな根管の中を自分の経験を頼りに、手探りで治療しているといっても良いかもしれません。しかしいくら経験があるからといっても、感に頼るには限界があります。 根管の内部は真っ直ぐではありません。複雑に枝分かれしていたり、曲がっていたり、とても経験だけではカバー出来るものではありません。更にいうなら、歯の根の内部はデリケートで、細菌等が入るとすぐに感染を起こしたりもします。 少しでも感染した部分を取り残したら、そこから再度感染したり、膿が溜まったりすることも少なくありません。
口の中には常在菌がたくさんいるため、その空間で治療することで治療中に再感染してしまうこともよくある事です。ある有名な論文があります。無菌のラットと普通のラットの歯を削り、わざと歯に穴を作ります。そのまま約1ヶ月経過を観察していきます。そうすると、無菌のラットでは神経は健康なまま残っていましたが、普通のラットでは虫歯が進んでしまい、その後歯の神経が死んでしまい、根っこに膿ができるという結果になりました。つまり、無菌の状態では根っこに膿ができないと分かったのです(※3)。そのために目で確認しながら治療を行える方法として、マイクロスコープが有効な機器となってくるのです。
参考文献※3)
写真の図1は肉眼で見た場合の根管治療時、図2のマイクロスコープで見た場合の根管治療時の視野の違いです。赤い丸のところに小さな根管があります。このような入り口の小さな根管は、肉眼では確認出来ないことあります。しかし、マイクロスコープを使うことで鮮明に確認・処置をすることができます。
あなたなら、どちらの視野を確認しながら治療されたいですか?マイクロスコープを使うか使わないかで治療の精度がどれだけ変わるのか、この写真でお分かり頂けると思います。
図1
図2
上記のような症状でお困りの場合、マイクロスコープが有効な可能性があります。その他にも、他院で抜歯を進められたが出来る限り歯を長持ちさせたい方、抜髄(神経を抜く治療)が上手くいかず何年も歯科医院に通い続けている方、マイクロスコープが有効な可能性があります。
マイクロスコープによる治療を求めて来られる患者様の多くは、歯の根の治療に行き詰まった結果、最後に「抜きたくない」という思いで来られます。 しかし、それまでに何度も根管治療を繰り返したり、破折(中で根が折れてしまっている)するとことも少なくありません。 そうなってしまえばマイクロスコープであっても治療することは困難となります。「歯を抜きたくない」という思いが強くある場合は、なるべくお早めにご相談ください。
また、複数の根の治療が必要な患者様で、ご要望があれば歯内療法の専門医を招いて一日に複数の歯の根の精密な治療を行う「プレミアムエンド」治療もございます。お気軽にご相談ください。
アップル歯科公式Youtubeチャンネルでも、歯の根の治療について動画で解説しています。
歯が痛いときの原因として、考えられるのは以下の5つの病気です。
歯が痛いときの原因として、考えられるのは以下の5つの病気です。
歯が痛い時、おそらく最も多い原因はむし歯です。むし歯にはC1〜C4まであり、C1程度では痛みを感じないことが多いです。しかしC2あたりから、徐々に痛みや冷たいものを飲んだときなどに知覚過敏のような症状を感じることも出てきます。 むし歯は進行性の病気ですから、放っておいて治ることはありません。むし歯は治療しないとどんどん悪くなってしまうのです。 もし、「むし歯かな?」と思ったら、鏡で自分で見たり家族に見てもらうのも良いですが、中には白いむし歯や歯と歯の間の肉眼では見えない場所にむし歯が出来ていることもありますので、間違えていてもいいので歯医者さんに診てもらいましょう。
歯が痛いときの原因として、考えられるのは以下の5つの病気です。
むし歯が進行した場合やむし歯の後に激しい痛みの原因となるのが歯髄炎・根尖性歯周炎と呼ばれる歯の根の痛みです。歯の根の痛みは時に想像を絶する痛みを伴うこともあります。 これは歯の根にできた膿袋とそこにたまった膿が原因で、根の治療をしっかり行わないと再発の危険性も高い病気です。 しっかり治療するにはマイクロスコープを用いた治療や、膿袋のある歯の根の先端を切除する「歯根端切除術」を行うこともあります。 最悪の場合抜歯もあり得ます。特に歯の根の治療を繰り返すリスクがある場合は、自由診療の歯の根を検討するのも手段の一つです。
アップル歯科が特に大切に考えている治療の一つに「咬み合わせの問題」があります。 咬み合せの問題による疾患は、「歯ぎしり」や「食いしばり」による摩耗や炎症から痛みを伴ったり、歯根破折という歯の根が折れる病気もあり、この場合多くは抜歯になってしまいます。 また、治療した場所が何度も悪くなるのも咬み合わせや歯並びが影響していることも少なくありません。歯を治療する際には、1本の歯として考えるのではなく、咬み合う周囲の歯を含めた治療計画が必要です。
歯周病・歯槽膿漏というと「歯ぐきの病気だから歯は痛くならないのでは?」と思いがちですが、歯周病が進行して露出した歯の根が水や食物に触れることで歯の痛みを感じたり、 弱った歯ぐきが根を支えられず咬むたびに痛みを感じたり、歯ぐきの中に膿が溜まってその圧によって歯に痛みを感じることもあります。 もちろん、歯ぐきが痛いこともあります。歯周病もむし歯と同じく進行性の病気の上、感染率も高い病気ですので、痛みや腫れを感じる前に定期的に歯科医院での予防や検診が有効です。 痛みを感じたらそれは歯周病のステージが進んでいる証拠です。すぐに歯医者に診てもらいましょう。
歯の痛みの中には、やっかいなことに歯が原因ではない場合もあります。 非定型歯痛と言われる原因不明(主に神経から来るものやストレスから来るもの)の痛みや、副鼻腔炎という頬の奥にある上顎洞という空洞に膿が溜まる病気、神経痛、偏頭痛、心臓疾患、精神疾患なども歯の痛みを起こすこともあるそうです。 中には歯科では治療できない症状も有りえますが、CTやレントゲンを診ることで歯が原因でないことを特定することは可能です。とはいえ、歯の痛みはそのほとんどがお口の中が原因であることが多いので、まずは歯科に行くのが最善の方法です。
三宮アップル歯科
曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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