歯の神経を守るための治療「MTAセメント」

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歯の根を守る最後の砦

神経まで虫歯が進行すると

歯の神経にまで虫歯が達すると激しい痛み出るのはもちろんですが、歯の根が炎症を起こしたり膿が溜まることで生活に支障を来たすこともあり得ます。そのため、虫歯が神経に到達してしまうと、通常の歯科治療では「根管治療(抜髄)」という歯の神経を抜く処置を行わなければなりません。

そして、神経を抜いた歯は失活歯と言われ、生活歯(神経のある健康な歯)と比べて歯が脆くなり、寿命が短くなってしまいます。ですから、虫歯治療においては神経を取る前に治療を行うことが重要となります。

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歯の神経を守るための治療法

近年になって、虫歯が歯髄に達しても歯の神経が生きていれば神経を残す治療ができるようになりました。「MTAセメント」という素材を使うことで、神経を残すことができます。

MTAセメントとは、封鎖性と殺菌性に優れた歯の治療材料で、虫歯の感染部分を除去してMTAセメントの上から補綴治療(詰め物・被せ物)を行うことで、神経を残すことが可能な治療法です。 MTAセメントは人体への親和性も高く、身体にも優しい素材とされています。

残念ながら保険診療で行えない自由診療となりますが、神経を抜いた後の治療の費用や歯1本の価値を考えれば効果の高い治療であるため、この治療が適用可能である場合はカウンセリングにてご提案することがあります。その際は一度ご検討ください。

日本再生歯科医学会誌に掲載された論文(※1)では、「MTAセメントは歯髄再生の足場としての能力は高いと考えられる」と結論づけています。

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MTAを使った治療の様子(白い素材がMTAセメント)

※参考文献1)4週検体では約200μm幅層の骨様もしくはセメント質様のDB形成を認め、石灰化層直下の界面は正常な歯髄組織と象牙芽細胞が回復しつつあり、石灰化層直下からシュワン細胞様が再生しているような像が数多くみられた。これらから、多くの微量成分を含むwMTAは歯髄神経を含む歯髄組織の損傷がほとんど無く、覆髄材における歯髄再生の足場としての能力は高いと考える。

MTAセメントの治療の流れ

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1.ラバーダムの装着

治療箇所に細菌の感染源となる唾液が入らないようにラバーダムを装着して、虫歯の感染部位をキレイに除去します。完全に取り切ると、神経が露出(露髄)します。

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2.MTAセメントで被覆

歯の神経に生活反応(生きている時に出る反応)を確認したら、露髄した部分をMTAセメントで覆います。

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3.補綴治療

型取りを行い、MTAセメントの上から詰め物または被せ物をして治療完了です。治療後も経過観察を行い、歯が生活反応を示しているかチェックする必要があります。

MTAセメントのメリット・デメリット

メリット

  • 歯の根の治療に比べて治療回数が短くなります。(歯の根の治療の場合、1〜3ヶ月程度かかることもあります)
  • 歯の神経を残すため、歯の神経を取った場合に比べて歯の寿命が長くなります。
  • 自由診療であるため補綴物も二次カリエスの可能性が低いものを選択できます。

デメリット

  • 全ての症状において使用できるわけではない。
  • 歯の生活反応がない場合は抜髄(歯の神経を取る)する必要がある。
  • 自由診療で高価な材料であるため治療費用が大きい。

MTAセメントのリスク

上記のようにMTAセメントによる歯髄保護・断髄は必ず成功する治療ではありません。MTAセメントの治療後に生活反応がなければ、残念ながら神経を取る根管治療が必要になります。

また、MTAセメントが使用できるかどうかは歯科医師が肉眼で虫歯の進行を確認するまで判断ができないという点も注意が必要です。虫歯を削った段階で神経に生活反応がなければ根管治療をしなければなりません。

以上のようなリスクも存在する治療のため、三宮アップル歯科では治療前に担当する歯科医師としっかり相談していただいて治療を進めています。

リスクのイメージ

MTAセメントの費用

1歯:50,000円

(税込55,000円)
※別途補綴の費用がかかります
詰め物30,000円〜50,000円(税込33,000円〜55,000円)
被せ物70,000円〜130,000円(税込77,000円〜143,000円)

歯の神経とお口全体を守る治療

虫歯による歯の崩壊を予防しましょう

たったひとつの小さな虫歯から、歯の崩壊が始まることがあります。小さな虫歯だとしても、詰め物の形・材料によっては虫歯よりも大きく歯を削らなければなりません。そして、詰め物が経年と共に劣化し再度虫歯になり、再度詰め物を作り直すという流れを繰り返し、どんどん自分の歯質はなくなっていきます。

歯質を削るのは良くないのは確かですが、できてしまった虫歯を削らずに治療することも出来ないのが現状です。この虫歯の悪循環を止めるためにも、MTAセメントは有効であると考えられます。

歯医者で治療する殆どの虫歯は再度できた虫歯とも言われており、虫歯の連鎖は珍しいものではありません。何度も虫歯になってしまう悪循環を止めるためには、精度の高い自由診療の詰め物による治療のほか、抜髄の前にMTAセメントで治療することで、歯の寿命を長くする可能性が高まります。まずは歯医者でカウンセリングを受けてみて、どのような治療ができるのか、ご自身にとって最良の治療が何かを知り、納得のいく治療を選択しましょう。

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虫歯治療の悪循環

MTAセメント治療の動画

アップル歯科公式Youtubeチャンネルでは、MTAセメントを使った歯髄温存療法の治療映像を公開しています。

治療を検討中の方は、ぜひ参考にご覧ください。

この記事の編集・責任者は歯科医師の西端 大祐です。
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歯の神経を守るための治療「MTAセメント」 | 公開日: 2023/01/01 | 更新日: 2023/01/01 | by 三宮アップル歯科

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