ナイトガードで歯と顎を守る

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歯ぎしりや食いしばりから歯を守るナイトガード

ナイトガードとは

ナイトガードとは、歯のすり減りや歯ぎしりを防止するために使うマウスピースのことです。歯ぎしりや食いしばりは寝ている間に起こる症状なので意識しにくいですが、歯や身体にとってさまざまな影響があります。

歯ぎしりによって少しずつ歯がすり減っていったり、噛む力が強すぎると歯にヒビが入ってしまうこともあります。人の噛む力は想像以上に大きく、例えば成人男性の奥歯には60〜65kg近くの力がかかっています。(※1)そして、睡眠時にはさらに強い力が歯にかかることも研究で明らかになっています。(※2)

このような強い歯の噛み締めは寝ている時の無意識で行われるものなので、根本的に抑えることは難しいですが、ナイトガードを利用することで噛む力を抑えて歯を保護することができます。

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健常永久歯の相対咬合力および個歯咬合力に関する研究より独自に作成

※1)相対咬合力(平均値)の大きさの順に歯種を列記すれば、第1大臼歯(65.58kg)、第2大臼歯(59.93kg)、第2小臼歯(48.19kg)、第1小臼歯(39.39kg)、犬歯(27.17kg)、中切歯(15.48kg)、側切歯(15.22kg)の順位である。

※2)観測された睡眠時咬合力の最大値は81.2kgfであった。またこの値は、被験者の覚醒時における最大随意咬合力の111.6%に相当していた。

市販のナイトガードとの違い

歯を守る目的のナイトガードは歯科医院以外でも一般に販売されています。市販の製品は手軽に使えるメリットがありますが、熱で変形させて型を作るものが多く必ず自分の歯にフィットするとは限りません。

歯科医院で製作する場合は歯型を採取して、その歯型を元に歯科技工士が作りますので、より良いフィット感が得られます。

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ナイトガードの費用

ナイトガードの製作には保険が適用できます。費用は〜5,000円程度と比較的安価で製作できます。

市販のものと比較しても高すぎるものではなく、より良いフィット感と歯を守るメリットを考えると費用対効果は高いと言えます。

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ナイトガードの種類と違い

ハードタイプ 2mm

切端だけを覆います

ハードタイプ 1mm

歯の半分位を覆います
矯正後のリテーナーに使うこともあります

ハードタイプ 0.5mm

薄いので違和感が少ない

ソフトタイプ 2mm

当院のスタンダード

ソフトタイプ 1mm

主にホワイトニング用

ナイトガードをするメリット

歯を守りトラブルを予防できる

ナイトガードをすることで、歯ぎしりや食いしばりによって歯が割れたりすり減ったりすることを防ぐことができます。すり減った歯は知覚過敏や虫歯のリスクが高くなり、ヒビ割れや破折(歯が割れること)が起きると歯の保存が難しくなります。

噛み締めや歯ぎしりそのものの原因治療はできませんが、長期的にはナイトガードをすることで歯の寿命が長くなると言えます。

歯の根っこまで割れてしまった歯

詰め物・被せ物の破損を防げる

天然の歯と同じように、治療した後に入れる修復物も力がかかり過ぎると割れたり、外れたりします。特に自由診療で使われるオールセラミックの詰め物・被せ物は陶器と同じ材質でできているため、大きな力がかかると割れるリスクがあります。

セラミックそのものは金属アレルギーの心配もなく優れた治療ですが、高価な詰め物が割れてしまうことを避けるためにも、治療後はナイトガードで保護することが望ましいでしょう。

詰め物が外れてしまった歯

顎関節・あごの筋肉痛を緩和できる

噛み締めたり食いしばっている状態は、腕に力こぶを作るように筋肉がこわばっている状態と同じです。寝ている間こわばり続けた筋肉が痛んだり、快適な睡眠の妨げになる場合があります。

ナイトガードで食いしばりを緩和することで、あごの筋肉の痛みの緩和も期待できます。

ナイトガードのデメリット

口の中の違和感

歯を覆う形状のため、慣れないうちは大きな違和感が出てしまいます。違和感が強すぎると寝ている間に無意識のうちに外してしまうこともあります。

一定期間装着いただくと慣れてはいきますが、長い間装置を口の中に入れている必要があるため、違和感が強い期間はよい結果を得られないでしょう。

日々の清掃が不可欠

毎日お口の中に入れるものになりますので、入れ歯などと同様に定期的な清掃が必要です。

汚れた状態での使用は雑菌の繁殖を促してしまい、逆に虫歯になってしまうことも考えられるのでこまめな清掃は欠かせません。

定期的な再製作が必要

ナイトガードは歯ぎしりや食いしばりの癖を無くす装置ではありません。ですので、本来歯が受けるダメージを肩代わりする過程で破れることがあります。

症状が強い方はハードタイプの素材で硬めのナイトガードを製作できますが、それでもいつかは破損しますので定期的な通院が必要になります。

ナイトガードは作るべき?

症状がある方は作るべき

デメリットについても紹介しましたが、大切な歯を守れるのであればそれ以上に良いものはありません。歯科医院で診断を受ければ、歯ぎしりや食いしばりがあるかどうかはおおむね判断ができます。

治療というよりは予防に近いものですのでなかなか日々の効果を実感することはできない手段ではありますが、将来の長期的な歯の状態を考えた装置ですので、歯ぎしりや食いしばりの症状がある方は作るべきだと考えます。

エナメル質のすり減りが見られる歯

定期健診と一緒にナイトガードの調整も

ナイトガードは定期的な作り替えが必要ですが、歯の定期健診も3〜4ヶ月に一度行うことで虫歯や歯周病の予防に繋がります。その際にナイトガードのチェックも兼ねることで効率的に歯の健康維持が期待できます。

歯医者が治療ばかりのイヤな場所にならないように、定期検診とナイトガードで予防を中心とした歯医者への通院を目指しましょう。

この記事の編集・責任者は歯科医師の西端 大祐です。
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ナイトガードで歯と顎を守る | 公開日: 2019/05/16 | 更新日: 2022/11/22 | by 三宮アップル歯科

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