歯を失った後の治療の選択肢は、主に3つの方法があります。インプラント・入れ歯・ブリッジです。この内、保険診療内で可能な治療は入れ歯とブリッジで、インプラントは費用がかかる・手術が怖いなどの理由で除外されることもあります。
基本的にはこの3つの治療において、どれが一番優れているかというのは、患者さんのご要望やキャラクター、経済状況などにもよって異なります。
ですから大切なのはどの治療が良いかではなく、どの治療があなたに適しているかです。ここでは、入れ歯とブリッジで悩まれている方に、その特徴やメリット・デメリットをご説明いたします。
歯が抜けてしまった時、保険診療内での治療を希望される場合、入れ歯かブリッジのどちらかを選ぶ必要があります(インプラント治療名等は自由診療となります)。費用は処置された内容によって異なりますが、どちらも保険適用(3割負担)で10,000円〜20,000円程度が目安になります。
「費用が同じくらいなら、どちらを選べばいいかわからない」という方も多いと思います。入れ歯・ブリッジのメリットデメリットのほか、他の治療方法についてもご紹介いたします。
入れ歯は取り外し式の器具です。保険診療で簡単に作製することができ、歯を失った部分に合うように色々な形にすることができるので広く使われています。
残った歯をあまり削らずに作製できるので、大掛かりな治療も必要ない点も選ばれる理由の一つです。
ブリッジは「冠橋義歯」とも呼ばれる固定式の器具です。失った歯の両側を支えとして橋を架けるように被せ物をするので、噛む力の回復が見込めます。
保険診療の場合いくつか適用には条件がありますが、前歯部分には白い素材(硬質レジン)・奥歯の部分は金属素材(銀歯)で作製できます。
入れ歯かブリッジを選ぶ必要がある時は患者様ご自身で選ぶことは難しいと思います。ですから、歯科医院で検査を行ったのち、歯科医師から「どちらがあなたに適しているか」ご提案することができるともいます。
一般的に1本などのごく少数の欠損(歯が抜けた状態)の場合で、隣の歯が既に治療歯(削ったことがある歯)である場合ブリッジをお勧めすることがありますが、複数の歯を連続して失っている場合や、隣の歯が健康歯の場合は入れ歯が有効です。
1本だけ歯を失った場合は、親知らずなどのご自身の歯を移植する治療を受ける事ができる場合があります。親知らずを移植に使う場合は保険適用も可能です。
治療するためには健康な親知らずが必要になりますが、ブリッジよりもダメージを少なく・治療費も抑える事ができる見込みがあります。(※1)
ご自身の歯を利用できるのでメリットが大きい治療ではありますが、必ず成功する治療ではないため細かなメインテナンスと経過観察が必要になります。また、移植した歯には神経がありませんので、長期的に使用できない場合もあります。
参考文献※1)インプラントを用いない場合、欠損に対しての一般的なアプローチとしては、ブリッジ補綴治療、可撤性義歯補綴治療、自家歯牙移植、放置が考えられるが、移植以外の選択肢は他の残存歯に力の負担を強いることが多く、さらなる欠損を招く要因となってしまう。一方、患者自身の歯を欠損補綴に用いる自家歯牙移植においては、ドナー歯の大きさなどの条件にも依存するが、適切に処置することによって隣在歯への負担や維持を求めることなく、欠損部単独での処置が可能になる場合があるため、有意性があると考える。
金属製の人工の歯の根を歯槽骨に埋め込み、歯を固定する治療法です。顎の骨から歯が固定されるのでブリッジよりも噛む力の回復が見込め、見た目も他の治療と比較して美しくできます。
インプラント治療は基本的に自由診療となるため、1本あたり約30〜50万円の治療費がかかってしまいます。また、外科的手術を行う必要があり、治療期間も半年ほど必要になります。
「歯が抜けてもそのままにする事はだめですか?」と聞かれる事もあります。確かに「奥歯だけ抜けた場合(遊離端欠損)などはそのままにしておく」という考え方がヨーロッパで広がっているとする論文もあります。(※2)日本でも7番の歯は咬み合わせに問題がなければ治療しないという選択肢もあります。
しかしながら、それ以外のケースでは、抜けた歯を放置しておくと残った歯がなだれ込んできたり、噛み合う歯がせり出してくるリスクは依然としてあり、日本において入れ歯やブリッジは比較的安価に治療する事ができるため、積極的に放置をお勧めすることはほとんどないと考えられます。
入れ歯が極端に違和感があるなど特別な理由がない限り、何かしらの歯を補う治療を受けるべきであると考えられます。
参考文献※2)近年、西欧諸国、特に経済上の合理性を重んじ、歯、歯列の欠損はそれ自体が疾患ではなく、歯周病や齲蝕などの疾患を放置した結果であるので、条件なしには多額の保険給付を行わないと側聞するオランダ、ベルギー、最近ではスウェーデンにおいて、歯の欠損、特に後方大臼歯のみの欠損は補綴しないほうが良いのではないかという考え方が現れてきた。
入れ歯・ブリッジに限らず、抜けた歯の治療に対しては自由診療を含めると複数の選択肢があります。治療のわずらわしさから放置したいと思われる方もおられますが、歯を放置することで引き起こるリスクが高いため、出来るだけ機能を回復する治療をすることをお勧めいたします。
当院では検査と患者様の要望を伺った上で治療の選択肢をご提示いたします。保険診療から自由診療まで、お気軽にご相談ください。
三宮アップル歯科
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