食べかす、歯垢、歯石の違い

食べかす、歯垢、歯石とは

食べかす、歯垢、歯石、この3つは、なんとなく歯に良くないというイメージはあるかと思いますが、それぞれの違いを説明できるほど、具体的な特徴を知っている方は意外と少ないのではないでしょうか。

３つに共通している点は、歯に付着したまま放置してしまうと、むし歯や歯周病を進行させてしまう危険があるということです。それぞれの違いと対処法を正しく理解していただくことで、歯の健康を保ちましょう。

歯垢（プラーク）とは

歯垢は別名プラークとも言い、一言で言い表すならば細菌の塊です。プラーク1mgにはミュータンス菌など、300種類以上の細菌が1億個以上いるとも言われています。

そのため、プラークを増やさないためにも、食べかすの除去は非常に大切だと言えます。

プラークは唾液や飲み物と一緒にある程度流れ落ちてくれますが、奥歯や歯の隙間などにはさまってしまい、残ってしまうこともあります。

放置してしまうとその箇所から細菌が大繁殖してしまいます。

まだ柔らかい状態ですので、食べかすと同様に、歯ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシなどを使うことである程度除去できますが、歯の隙間に入り込んだものまで除去するのは難しいと言われています。

たとえ、自分は丁寧に磨いているという方であっても、磨き残しがある場合の方が多いという調査データもあります。（※２）

年に数回歯医者でクリーニング

食べかすやネバネバした歯垢は柔らかいので、ある程度歯磨きで落とすことができますが、どれだけ丁寧にやっても多かれ少なかれ残ってしまうものです。

その残った汚れがプラークとなり、それがやがて歯石となる。この負のループがはじまると、あなたのお口にはどんどん歯石がたまってしまい、口臭の原因となったり、歯や歯ぐきのトラブルを引き起こしてしまいます。

それを防ぐには、まずは毎日（できれば毎食後）の歯磨き、そして年に3〜4回、歯科医院でクリーニングを受けることが大切です。歯医者に行けば、あなたの歯磨きの弱点も教えてくれますよ！

歯の健康は、セルフケアとプロケアの両方が必要です。痛い治療ではなく、痛くない予防で歯医者を使いましょう。